国際通信社グループの国際ジャーナルの対談取材 ヌートリアと闘う人々

先日の新聞に、国の天然念仏の淡水魚・イタセンパラが卵を産み付ける二枚貝
の大量死が、大阪の淀川で相次いでいるということが載っていました。

数年前から住み着いた外来種でねずみの仲間の「ヌートリア」というものが食べて
いるらしいといいます。淀川でのイタセンパラ復活を目指して国などが昨年の秋に
始めた放流作戦に立ちはだかった思わぬ敵が出現しました。
諮問機関の「淀川環境委員会」は事態を重視して、駆除や囲いの設置などを検討
しているそうです。

この被害がわかったのは、イシガイ、トンガリササノハガイの2種類だそうです。
30年以上淀川の生物を観察している大阪市のある大学の教諭が、今年の3〜4月
に複数回、本流脇のよどみで中身をえぐられた貝の死骸を多数見つけたそうです。
貝柱が残っていて、動物の食いちぎられた可能性が高いといいます。
教諭は2000年以降、体長50〜70センチのヌートリアを本流脇のよどみで
何度も見ていて、事務所が河川敷に設置している観測カメラにも動き回るヌートリア
の様子が映っていたそうです。

動物相手では、対策を考えている人たちも頭を悩ませてしまうことでしょう。
しかし、国の天然記念物であるイタセンパラを守るため、二枚貝をぜひとも守って
いただきたいですね。


国際ジャーナル 取材
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